長年、日本の深夜における外食文化の王座に君臨していたのは間違いなくラーメンだった。こってりとしたスープと炭水化物の組み合わせは、酒を飲んだ後の空腹を満たす定番中の定番だ。だが、アルコール消費量の変化や健康志向の高まりに伴い、その勢力図に大きな変化が生じている。
そこに割り込んできたのが深夜営業のアイス専門店だ。ラーメンに比べて重すぎず、見た目も華やか。お酒を飲まない夜でも「どこかへ寄り道したい」というニーズに見事に応えた。重厚な脂質ではなく、爽やかな甘みと冷たさで一日を締めくくる。この軽やかな体験が、現代人の生活リズムに驚くほどフィットしたのだ。