結論から言えば、未開封であれば賞味期限を過ぎていてもすぐに捨てる必要はない。食品メーカーが設定する賞味期限は、安全に食べられる期限(消費期限)に安全係数(通常0.8程度)をかけて余裕を持たせた日付だからだ。未開封なら期限切れから3ヶ月〜半年、保管状態が良ければ最長1年程度は品質を保てる場合が多い。
ただし、ここで決定的な違いを生むのが「純ココア」と「調整ココア」の成分差だ。砂糖や脱脂粉乳を含まない純ココアは油脂分が少なく比較的長持ちする。一方で、森永製菓株式会社などが手掛けるミルクココアに代表される調整ココアは、乳成分や油脂を含んでいるため酸化が進みやすい。
日本カカオ・チョコレート協会などの業界基準でも、賞味期限は未開封状態を前提としている。ひとたび開封すれば、賞味期限の印字は意味をなさなくなる。空気中の湿気や酸素に触れた瞬間から劣化が始まるため、開封後は種類を問わず1〜2ヶ月以内に使い切るのが鉄則だ。