相手選手が2人、3人と群がり、激しく身体をぶつけてもビクともしない。強靭な体幹と長いリーチを生かしたボールキープは、ピッチ上で明らかに異彩を放っている。ひとたび前方にスペースを見つければ、重戦車のような加速で一気に敵陣深くへと侵入。その姿は相手ディフェンダーにとって悪夢以外の何物でもない。
彼がボールを確保した瞬間、相手チームは即座に後退を余儀なくされる。中途半端なハイプレスなど、彼のプレッシング回避能力と直進力の前には格好の餌食にしかならないからだ。ピッチ中央で彼が前を向く。たったそれだけのプレーでスタジアム全体の空気が一変し、得点への期待感が爆発的に跳ね上がる。