デビュー以来、20年以上にわたり期待される「男らしさ」を演じ続けてきた葛藤は、想像を絶するものだった。「周囲が望む氷川きよし」と「本当の自分」との乖離。その歪みを埋めるために必要だったのが、自身の内面と外面を一致させるプロセスだったという。
自身のInstagramでは、透き通るような肌、洗練されたメイク、そして自由にファッションを楽しむ姿が日常的に発信されている。そこにあるのは、他人の視線に怯える姿ではなく、ありのままの自分を愛し、慈しむ一人の人間の輝きだ。好奇や偏見の混ざった噂話を、彼は圧倒的な美しさと圧倒的な歌唱力で肯定的なパワーへと昇華させて見せた。