彼女のアーティスト生命を語る上で欠かせないのが、エイベックスのプロデューサーである松浦勝人の存在だ。自伝的小説およびドラマ化された『M 愛すべき人がいて』の中で描かれた衝撃的な過去の告白は、当時のファンや関係者に大きな波紋を呼んだ。
プロデューサーとアーティストとしての深遠な絆、そしてそこからの脱却。彼女が心身ともに追いつめられ、表現者としての葛藤を抱えていた時期に、傍らで静かに支え続けたのが彼だった。彼女の過酷な創作活動や過去の苦悩をすべて理解した上で受け止める彼の深い包容力がなければ、あの怒涛の2000年代を歌姫が駆け抜けることは難しかったかもしれない。