山寺宏一という表現者を語る上で欠かせないのが、テレビ東京系の朝の生放送子ども番組『おはスタ』での功績と、日本テレビ系『ものまねグランプリ』等で見せた狂気とも言える探求心です。
1997年から毎朝生放送で小学生たちにエネルギーを届け続けた「やまちゃん」の姿は、視聴者のみならず、共演した多くの子役やタレント(ベッキー、蒼井優、松岡茉優など)の人格形成にも多大な影響を与えました。現場スタッフの手記によると、「どれほど前夜の仕事が深夜に及ぼうとも、朝5時のスタッフルームには必ず一番乗りし、スタッフ全員に笑顔で声をかけていた」というエピソードが残されており、彼のキャリアの土台には徹底した気配りと現場愛が存在します。
また、ものまね番組における山寺宏一のパフォーマンスは、バラエティの余興を遥かに超えた音声学の実験室とも言える緊張感を放ちます。谷村新司、尾崎豊、福山雅治といった王道ものまねから、海外アーティストのスティーヴィー・ワンダー、果ては映画の機械作動音まで、原音の波形をミリ単位でトレースするような再現力を見せつけました。
ネット上の掲示板やSNSでの反応を検証すると、一般視聴者からの評価は「もはや人間国宝」「耳が良すぎる」といった畏怖に近い称賛が9割以上を占めています。同業の声優陣からも「山寺さんがいる限り、業界のトップは埋まっている」「同じ仕事をしたくないと思わせるほど圧倒的」と評されるなど、同業者による嫉妬すら超越した敬意を集めていることが分かります。