園内で絶大な人気を誇るのが、独特の存在感を放つハシビロコウだ。鋭い眼光と巨大な嘴(くちばし)を持ち、何時間もじっと動かない静寂のプレザンス。しかし、飼育員が近づく瞬間や餌の時間に見せる一瞬の俊敏な動き、あるいは優雅なお辞儀の仕草には、訪れた誰もが息をのむ。そのギャップが生むドラマに、写真愛好家たちのシャッター音が響き渡る。
一方で、立体的な木登りや綱渡りを軽やかに披露するレッサーパンダのエリアは、常に歓声に包まれている。高低差を利用した生息環境づくりにより、彼らの野生本来の運動能力が遺憾なく発揮される。二足で立ち上がって周囲を探るしぐさや、愛くるしい表情の裏にある生命の力強さが、世代を超えて人々の記憶に刻まれていく。