この騒動がこれほどまでに大きな注目を集めた背景には、彼女の亡き夫である中川昭一元財務相の存在があった。政界のサラブレッドとして名を馳せ、志半ばで急逝した中川昭一氏の地盤を引き継ぐ形で衆議院議員となった中川郁子氏にとって、北海道11区の支援者は特別な思いで彼女を支えていた。
それだけに、地元支持者の落胆と激怒は想像を絶するものだった。「亡き夫の顔に泥を塗った」という厳しい声が地元政界から上がり、その後の衆議院選挙では厳しい戦いを強いられることとなる。保守王国の確固たる地盤を持ちながらも、個人的な軽率さが選挙戦の命運を大きく左右するという、政界の非情な現実がそこにはあった。