受験掲示板やSNS上で毎年繰り返されるのが、「法政大学経営学部 穴場学科は市場経営学科である」という言説です。果たしてこの噂は本当なのでしょうか。
取材とデータ分析から導き出される結論は、「半分真実だが、半分は命取りになる危険な罠」です。確かに過去数年の合格最低点を比較すると、市場経営学科は経営学科に比べて5点から10点ほど低く着地した年が存在します。「市場経営」という名称が高校生にとって具体的な学問イメージを結びつけにくく、第一志望の出願先として敬遠されがちであることがその理由です。
しかし、ネット上で「穴場」という情報が拡散されると、翌年には「受かりやすいなら」と安全志向の受験生が市場経営学科に殺到します。その結果、前年に3倍台だった倍率が突如として5倍後半から6倍近くまで跳ね上がる「隔年現象」が頻発しています。安易に「点数が低いから」という理由だけで出願先を市場経営学科に変更すると、激化する倍率競争の波に呑み込まれ、かえって経営学科より厳しいボーダーを突きつけられるケースが後を絶ちません。出願にあたっては、前年度の倍率が極端に低くなかったかを確認する冷静さが不可欠です。