かつて出版され、ロングセラーとなった『みんなのたあ坊の菜根譚』をはじめとする書籍シリーズが、TikTokやInstagramのショート動画をきっかけに再脚光を浴びている。「自分がされていやなことは 人にもしない」「わるいことをしたら ごめんなさい」。一見すると幼少期の道徳のようでありながら、大人が読んでもハッとさせられる本質的な言葉の数々が、短尺動画のテキストとして引用され、何百万回も再生されているのだ。
複雑化した人間関係や、SNS上の対立に直面する現代人にとって、これらの言葉はシンプルな「人生の処方箋」として機能している。グラフィックの可愛らしさだけでなく、思想や哲学としての深みが伴っているからこそ、一過性のブームに終わらない強固な支持を獲得していると言えるだろう。