株式会社星野リゾートが沖縄エリアで仕掛ける戦略は、均一化された一般的なチェーン展開とは根本から異なる。日本のホテル・リゾート宿泊業を牽引する同社は、拠点ごとの地形や文化的背景を徹底的に掘り下げ、施設ごとに全く異なる空間設計を施してきた。
本島中部の読谷村では、琉球グスクの城壁を想起させる重厚な建築が海岸線を包み込む。対照的に、離島エリアへ渡れば、白砂のビーチとサトウキビ畑が広がる小浜島、そして亜熱帯の原生林に抱かれた西表島が待つ。那覇市街地で都市観光のハブとして機能する拠点も含め、立地が放つ個性は極めて先鋭的だ。どこに身を置くかという選択そのものが、旅の質を決定づける。