わずか9文字の至宝・泰山刻石の謎!始皇帝と李斯が遺した小篆の真実

わずか9文字の至宝・泰山刻石の謎!始皇帝と李斯が遺した小篆の真実

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激動の破壊と散逸をくぐり抜けた泰山刻石の残石は、現在、中国山東省泰安市にある名刹「岱廟(たいびょう)」の東嶽殿前、東御座内に厳重に安置されています。岱廟は古くから泰山の神を祀る霊廟であり、歴代皇帝が封禅の儀礼を執り行った由緒正しき聖地です。

残石は現在、強固な防弾ガラスで覆われた石亭の中で展示・保護されています。石の表面は黒く滑らかに摩滅しており、一見するとただの不規則な形の岩塊にしか見えません。しかし、目を凝らして観察すると、浅くも力強い線で彫られた小篆の文字が浮き上がります。

現存する文字の詳細は、二世皇帝の詔書部分にあたる「斯昧死臣請矣臣」「請矣臣斯昧死」などの9文字と、部分的に欠損した1文字(合計で9〜10文字)です。もともと200文字以上が存在した巨大な記念碑が、手のひら数枚分の石片にまで凝縮されてしまった姿は、訪れる歴史ファンや書道愛好家に強烈な哀愁と悠久の時の流れを実感させています。

山口 彩花
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山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。