『海街diary』の魅力を語る上で外せないのが、劇中に登場する数々の料理だ。二宮さち子(風吹ジュン)が切り盛りしていた「海猫食堂」や、福田(リリー・フランキー)の営む喫茶店など、食を通じて人々の縁が紡がれていく。
由比ヶ浜や七里ヶ浜周辺には、名物「アジフライ」や「しらすトースト」のモデルとなった料理を提供するカフェや定食屋が点在している。カリッと焼いたトーストにたっぷりのしらすとチーズ、海苔を散らしたシンプルながら深い味わい。海を眺めながら味わうその一口は、すずが父の記憶と向き合った切なくも温かい時間を追体験させてくれる。
湘南の海風を感じながら地元の食堂に立ち寄る体験は、単なるロケ地巡りを超えた、豊かな旅の記憶として刻まれるはずだ。