陸上競技の華である短距離走。直線レーンには、張り詰めた緊張感が漂っていた。号砲とともに低く飛び出す鋭敏なリアクション。中間疾走での伸びやかなフォーム。各組で繰り広げられたコンマ数秒の攻防は、観客の視線を釘付けにした。
特に男子100mの上位組では、トップ選手が中盤から他を圧倒する爆発的な加速を披露。体幹のブレない力強いスプリントで10秒台の好記録をマークした。女子カテゴリーでも、滑らかな重心移動とピッチの速さが際立つ新星が台頭し、これまでのパーソナルベストを大きく塗り替える快走を演じている。
200mでは、コーナーワークの技術と後半の無酸素持久力が試された。遠心力に逆らいながら鋭く立ち上がり、直線へと抜け出すダイナミックな走り。風の息づかいを味方につけたスプリンターたちが刻んだ好タイムは、これからの本格的な競技会シーズンに向けた大きな自信となったはずだ。