ブラジル最大のメディアコングロマリットであるGrupo Globoは、プライムタイムの編成を電撃的に刷新した。生前の特番や追悼ドキュメンタリーを緊急編成し、視聴率を独占。画面越しに国民全員が同じ祈りを共有する舞台を整えた。
一方、グローバル展開を加速させていたNetflixも迅速に動いた。ライブラリ内の関連作品をトップ画面に大々的にフィーチャーし、視聴者が家族とともに自宅で追悼できる環境を即座に構築した。さらに当時ラテンアメリカ展開を控えていたWarnerMediaもHBO Maxのローンチに向けたプロモーション戦略を急遽変更。ライバル関係にあるプラットフォーム同士が、一人の表現者とすべての母親のために足並みを揃えるという、極めて稀有な光景が広がった。