復帰以降、彼が生み出す楽曲の質は明らかに変化を遂げた。かつてのテクニカルでトリッキーなポップ感に加え、どこか達観したような深い哀愁と、人間の業や孤独をリアルに炙り出す歌詞世界が際立つようになったのである。
indigo la Endの作品群に見られる繊細なメロディラインや切ないリリックは、自らの体験や痛みを血肉化したからこそ到達できた領域と言えるかもしれない。世間からの激しい批判を浴びながらも、彼が音楽を手放さなかったこと、そしてその圧倒的な楽曲クオリティの高さが、次第にリスナーや批評家たちを再び納得させていった。