「ばいちゃ」とは、お別れの挨拶である「バイバイ」に、幼児語特有の愛らしい語感を持たせた言葉である。名作『Dr.スランプ』の主人公であるロボット少女・則巻アラレが使う代表的な「アラレ語」として一躍有名になった。作者である鳥山明は、従来のコミック表現にはない独特のテンポとユーモアを作品内にちりばめ、読者の心を瞬く間に掴んだのだった。
言葉の由来については諸説存在するが、元々は名古屋弁をはじめとする東海地方の方言の響きや、当時の若者が使っていたスラング、さらには鳥山氏独自の造語センスが見事に融合したものとされる。日常のささやかな言葉をキャッチーなアイコンへと変化させる手腕は、まさに異彩を放っていた。