カリフォルニア州イングルウッドの本店屋上にある、直径約10メートルもの巨大ドーナツオブジェ。映画ファンなら誰もが一度は目にしたことがあるはずだ。『アイアンマン2』でトニー・スタークがドーナツの輪の中でコーヒーを飲むあの名場面は、まさにブランドのステータスを世界的に決定づけた瞬間だった。
しかし、人気の理由はポップカルチャーの威光だけではない。70年以上変わらぬ極秘レシピと、毎日店内で一から生地をこね上げる職人技こそが、全米No.1と称される真の理由だ。手作業への徹底したこだわりが、半世紀以上にわたり地元住民やハリウッドセレブの胃袋を掴み続けてきた。