世間が抱く「ダサい」というイメージの根源を探ると、主に3つの要因に突き当たる。第1に、2000年代以降の金融・コンサルティング業界における爆発的な普及だ。あまりにも多くのベテランビジネスパーソンが一斉に愛用した結果、「上司のバッグ」というステレオタイプが定着してしまった。
第2に、荷物を詰め込みすぎた際の「無骨なシルエット」である。収納力がずば抜けているがゆえに、書類やPC、ガジェット類を満載して鞄が丸々と膨らみ、スマートさを損ねてしまうユーザーが少なくない。そして第3が、装飾性を削ぎ落としたブラック一色のストイックな外観が、現代のカジュアル化したオフィスカジュアルと衝突しやすい点だ。
だが、これらはデザイン自体の欠陥というより、使い手のスタイリングや圧倒的な市場浸透率が生んだ副産物と言える。