この楽曲を決定づけている最大の要素は、男性である堂本剛が徹底して「女性視点」の一人称で歌詞を書き上げた点にある。主人公が抱く愛情は、傍から見れば時に危うく、どこか重密だ。相手の好みに合わせて服を選び、髪型を変え、果ては同じ香水を身に纏う。一歩間違えれば依存とも受け取られかねないその行動パターン。しかし、そこには嫌らしさや湿っぽさが一切存在しない。
むしろ漂うのは、純度100%の純粋さと美しさだ。「心配性すぎなあなた」という出だしから提示されるパートナーへの眼差しには、相手の欠点や不器用ささえも愛おしく包み込む包容力が満ちている。自分を相手の色彩に染めていくプロセスを自己犠牲ではなく「最大の悦び」として捉える心理描写は、恋に落ちた人間が味わう陶酔感を鮮やかに描き出している。