米津玄師『Kick Back』歌詞の深層!モー娘。引用の真意とデンジの業

米津玄師『Kick Back』歌詞の深層!モー娘。引用の真意とデンジの業

米津玄師『Kick Back』歌詞の深層!モー娘。引用の真意とデンジの業の要点を詳しく解説してご紹介します。

この引用が単なるノスタルジーで終わらないのは、米津玄師 KICK BACK 歌詞 意味の根底に主人公・デンジの過酷な生い立ちと心理状態が冷徹に落とし込まれているからです。モーニング娘。が歌った「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」は、2000年代初頭の日本社会における「頑張れば未来は明るく輝く」という全肯定のポジティビティでした。しかし、『チェンソーマン』の世界において、デンジが置かれた現実は真逆の地獄です。

膨大な借金を背負わされ、ヤクザに搾取され、粗末な小屋でポチタと分け合うカビた食パン。「努力」したところで明日の食事すら保証されず、「未来」など描く余地もない最底辺の生活。そんなデンジにとって、星の輝きのような高尚な夢は無意味であり、求めるものは「ジャムを塗ったパンを食べたい」「女の子の胸を揉みたい」という、マズローの欲求階層説における最下層(生理的欲求)に過ぎません。

米津玄師は、あえてそのキラキラとした言葉を配置した直後に、こう畳み掛けます。

「なんか忘れちゃってんだ」

努力すれば報われるという欺瞞、綺麗事の未来を鼻で笑いながら、それでも心の奥底で人間らしい幸福を渇望してやまないデンジの引き裂かれた内面。油汚れに塗れた4畳半の部屋から見上げる星空の虚しさが、疾走するベースビートの中で鮮烈なコントラストとなってリスナーの胸を刺します。

井上 凛
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井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。