チーム記録と並び、個人の連勝記録において未来永劫破られないと断言されるのが、田中将大投手(東北楽天ゴールデンイーグルス)が樹立した個人連勝記録です。2013年、田中投手はシーズン開幕24連勝無敗という前人未到の数字を叩き出し、チームを球団創設初の日本一へと導きました。
前年2012年8月からの連勝を合わせると、レギュラーシーズン通算28連勝に達します。ポストシーズンの勝利を含めれば30連勝にも及ぶこの金字塔は、ギネス世界記録にも正式認定されました。当時のスポーツ紙各紙や特番インタビューにおいて、星野仙一監督は「勝負どころでのギアの入れ替えが常軌を逸していた。追い込まれても絶対に走者をホームへ還さない執念があった」と振り返っています。
過去の投手連勝記録の歴代ランキングを振り返ると、昭和の大投手たちの名前が並びます。
- 1位:田中将大(楽天) - 28連勝(2012〜2013年)
- 2位:稲尾和久(西鉄) - 20連勝(1957年)
- 3位:松田清(巨人) - 19連勝(1951〜1952年)
「神様、仏様、稲尾様」と称された鉄腕・稲尾和久氏のシーズン20連勝すらも大きく上回った田中投手の快挙。現代の先発投手が中6日・100球前後の球数制限を目安に降板する分業制の中で、リリーフ陣に勝ち星を消されるリスクを背負いながら白星のみを拾い集めた事実は、球史における奇跡以外の何物でもありません。