2026年、地方の観光産業は大きな曲がり角を迎えている。開業時の熱気が落ち着いた北陸各地では、持続可能な地域運営へのシフトが急務だ。単に人を集めるだけのマスツーリズムは地域を疲弊させ、残されたインフラの維持管理費ばかりが重くのしかかる。
この寺院が抱える課題も同様に重い。高齢化や慢性疾患を抱える猫たちの医療費は、月に数百万円規模に膨らむこともある。現在、境内に設置されたデジタル募金スタンドや、透明性の高い収支報告を通じたクラウド支援がその財政を支えているが、それでも日々のやりくりは綱渡りだ。単なる同情ではなく、地域社会全体でこの場所を「共生の実験場」として支えられるかどうかが、今まさに試されている。