民俗学の研究において最も信憑性が高いとされるのは、古代の「神降ろし(神託・占い)」が子供の遊戯へと退行・定着したという説です。
古来、神意を伺う儀式では、霊媒となる者(多くは純真な子ども)に目隠しをさせ、周囲を大人が取り囲んで歌い踊りながらトランス状態に導く呪術が行われていました。中央でしゃがみ込む姿勢は霊を受け入れる態勢であり、「後ろの正面だあれ」という問いかけは、憑依した神仏や霊魂の名前を言い当てさせる「神名当て」の名残です。
目隠し(盲目状態)によって現世の視覚を遮断し、異界の神と交信する儀式が、時代を経て宗教性を失い、純粋な「鬼ごっこ」「当てもの遊び」へと形を変えて残ったのが『かごめかごめ』の本来の姿と考えられています。