ICUでの闘病中、志尊の身体は激痛と恐怖に苛まれていた。体を自由に動かすことすらできず、息をするのも苦しい。頭の中をよぎるのは、「このまま自分は死んでしまうのではないか」という漠然とした絶望だったと、後に本人は明かしている。
しかし、彼を支えたのは家族の存在と、病室の外で回復を祈るファンの温かい声援だった。意識が朦朧とする中で、「もう一度表現者として舞台やカメラの前に立ちたい」という強い執念が、彼の心臓を動かし続けた。数週間の集中治療を経て徐々に容体が安定したとき、医師から「奇跡的だ」と告げられたという。