演者としてトップに君臨しながら、アヴちゃんはプロデューサーとしても稀有な才能を発揮している。スクール型オーディション企画から誕生した「龍宮城」の育成において見せた指導法は、従来の音楽業界の常識を心地よく打ち破るものだった。
型にはまった技術の注入ではなく、若き演者たちの内面にある「傷」や「真実」をいかに掘り起こし、表現へと昇華させるか。アヴちゃんが提示した楽曲や振付は、彼らの青春の歪みや美しさを残酷なまでに美しく浮き彫りにした。指導者としての言葉一つひとつに漂う深い愛と妥協なき美学は、次世代のアーティストたちにとっても不可避の道標となっている。