目の前にムカデが現れた際、スリッパや新聞紙で叩き潰すのは避けるべきです。激しく暴れて反撃されるリスクがあるほか、体液が飛び散って床を汚し、その匂いが他の害虫を引き寄せる恐れがあるためです。
室内での駆除において最も確実かつ安全な手段は、マイナス40度前後で瞬間的に動きを止める「凍結系殺虫スプレー」の使用です。薬剤を使用しない冷却タイプであれば、ペットや小さなお子様がいる家庭、あるいはキッチン周りでも安全に使用でき、噴射後数秒で確実に動きを封じることができます。手元にスプレーがない場合は、長めのトングや割り箸で頭部をしっかり挟んで捕獲し、熱湯(60度以上)を張ったバケツに落とすことで即座に絶命させることが可能です。
厄介なのは、家具の隙間などに逃げ込まれて姿を見失った場合の対処法です。夜間にそのまま放置して眠るのは極めて危険なため、以下のステップで誘引・炙り出しを行います。
- 濡れタオルのトラップ設置:ムカデは水分と狭い隙間を好むため、湿らせた雑巾やタオルをビニール袋の上に広げて部屋の隅に置いておくと、夜間に水分を求めて潜り込みます。
- 粘着シートによる包囲:見失った家具の周囲や部屋の出入り口に、強力なゴキブリ用粘着シートを隙間なく並べて足止めを図ります。
- 部屋の中央を明るく保つ:暗所を好むため、照明をつけたままにして部屋の端や隅へ移動を制限させ、捜索範囲を絞り込みます。