鍛治舎氏の指導歴を語る上で外せないのが、熊本・秀岳館高校での輝かしい甲子園実績です。2014年の監督就任以降、徹底した合理的アプローチでチームを短期間で強化し、2016年春・2016年夏・2017年春の甲子園で3季連続ベスト4進出という金字塔を打ち立てました。
当時の秀岳館が見せた野球は、まさに高校野球界の常識を覆すものでした。状況に応じた極端な守備シフト、複数投手陣の緻密な継投策、初球から迷いなく強振する打撃スタイルなど、従来の精神論を排した戦術は全国の高校野球ファンと指導者に強烈なインパクトを与えました。
中学硬式野球界で全国制覇を連発した教え子たちが集結したことによる賛否の声もありましたが、徹底して選手個々のポテンシャルを最大化させ、大舞台で結果を出し切る勝負強さは名将と呼ばれるにふさわしいものでした。