教えを請う表現には「教示」のほかに「教授」が存在します。検索市場でもご教示 ご教授 違いは常に混乱の種となっていますが、両者の使い分けは対象となる「情報の性質と期間」で明確に線引きできます。
「教示(きょうじ)」とは、知識・情報・手段・手順などを「具体的に教え示すこと」を指します。業務上のマニュアル、打ち合わせの日程、書類の送付先、手続きの進め方など、知っていればすぐに答えられる日常的・実務的な事柄はすべて「教示」に該当します。
対する「教授(きょうじゅ)」は、学問、芸術、芸能、武道などの専門的・体系的な知識や技芸を「長期にわたって継続的に教え授けること」を意味します。大学教授の講義や、師匠から弟子への指導、長期間に及ぶコンサルティング契約などがこれに当たります。
したがって、「企画書の提出期限をご教授ください」と書くのは明らかな誤用です。些細な事務連絡に「ご教授」を用いると、受け手に教養不足の印象を与え、プロフェッショナルとしての信頼を損なう原因になります。