音楽好きなら「ルイジアナママ」という響きを聞いて、胸が高鳴る瞬間があるかもしれない。かつてアメリカのシンガー、ジーン・ピットニーが1961年に放った大ヒットナンバーであり、日本では飯田久彦の躍動感あふれるカバーによって爆発的なレトロポップスブームを巻き起こした名曲「ルイジアナ・ママ」。その陽気でどこか甘酸っぱい世界観が、そのまま店舗のバックボーンとして脈々と流れている。
店内を見渡せば、昭和の純喫茶文化を象徴する深みのある木調インテリア、年月を経て手に馴染むアームチェア、暖色のランプが温かな陰影を落としている。ただ古いだけではない。人の温もりが染みついたその空間は、慌ただしい日常を忘れさせ、訪れる者の心を不思議とほぐしていく。