美意識の変化は、コスメ市場の製品展開にも顕著な影響を及ぼしている。数年前までヒットチャートの常連だった強力二重形成グッズの売上が落ち着きを見せる一方で、空前のヒットを記録しているのが「奥二重専用」を謳うアイメイクアイテム群だ。
たとえば、目頭から目尻にかけてのまぶたの被さりに負けない「にじまない超極細アイライナー」や、伏し目にしたときにチラリと覗くカラーが計算された「シアーなパール系アイシャドウ」、さらには根元から立ち上げすぎず自まつげの抜け感を演出する「シアーブラックのマスカラ」など。アイメイクの潮流は、自分の目の形を力技で変えるのではなく、骨格や目元の構造に徹底的にパーソナライズして魅力を引き出す方向へと進化を遂げた。