受け取った寿司を最も美味しい状態で味わうには、持ち帰った後のひと工夫が鍵を握る。多くの人がやってしまいがちなのが、帰宅後すぐに冷蔵庫の強冷室に入れてしまうことだ。冷やしすぎると酢飯のでんぷんが劣化してパサつき、ネタの脂の口どけも損なわれてしまう。
職人が推奨するのは、直射日光や暖房の風が当たらない涼しい部屋(20度前後)での一時保管だ。もし長時間置く必要がある場合は、折箱ごと新聞紙やタオルで包んでから野菜室に入れると、冷えすぎを防ぎつつ鮮度を維持できる。食べる10分ほど前に室温へ戻せば、脂が程よく緩み、職人が握り立てたときのような極上の舌触りが蘇る。