わんぱく相撲から頭角を現し、学生相撲の頂点へと駆け上がっていった息子の成長を、マルガリータさんは食と愛情の両面から支え抜いた。異国のスパイスを取り入れた特製スタミナ料理や具だくさんのスープなど、息子の身体作りのために工夫を凝らしたメニューの数々は、まさに彼女ならではの愛情表現だった。
テレビの『人物ドキュメンタリー』番組などで紹介された際にも、息子にかけるストレートな激励と底抜けの明るさが大きな反響を呼んだ。思春期には衝突することもあったというが、土俵に向かう息子を送り出すとき、母が授けたのは常に「自分を信じなさい」という強い自己肯定感だった。御嶽海が土俵で見せる土壇場での勝負強さは、母の無償の愛によって培われた賜物だ。