「DX(デジタルトランスフォーメーション)と言われても、何億もする基幹システムなど導入できない」。地方の小規模事業者から聞こえてくるのは、こうした悲痛な叫びだ。
藤岡商工会議所が旗を振るDX推進事業は、巨額のシステム投資を促すものでは決してない。現場で即使えるクラウド型在庫管理アプリの導入や、LINE公式アカウントを活用したリピーター育成、キャッシュレス決済端末の最適化など、月数千円から始められる「身の丈に合ったデジタル化」に焦点を絞っている。
紙の伝票に追われていた受発注業務をタブレット1台に集約するだけで、残業時間が劇的に減り、浮いた時間を新商品開発に充てられた実例が藤岡市内でも続々と生まれている。無理のない小さな自動化の積み重ねこそが、確実な利益率の向上をもたらす。