楽曲の核となっているのは、言うまでもなくザ・ピーナッツの伊藤エミ・ユミによる奇跡的な歌声だ。双生児ならではの完璧な声質の一致が生み出すユニゾンは、まるで一本の太い光の束のように鼓膜へ届く。しかし、彼女たちの真骨頂は単なる同音斉唱にとどまらない。
主旋律とハーモニーが目まぐるしく交差する複雑なラインを、寸分の狂いもなく歌いこなすピッチ感。ジャズのスウィング感を完璧に身体化しながら、日本語の母音を美しく響かせるアーティキュレーション。現代のJ-POPシーンで活躍する気鋭のプロデューサーたちも、「現代のデジタルエディットを何時間施しても、この二人の天然のシンクロ率とグルーヴには到底敵わない」と惜しみない賛辞を送る。