「ハイブリッド車はセルモーターの音がしないから、弱っているか分からない」。現場でよく聞かれる声だ。従来の車のように「キュルキュルという回転音が重くなる」という予兆が存在しない。
見逃してはならない初期症状は明確に存在する。パワースイッチを押しても「READY」インジケーターが一発で点灯しない、アイドリングストップの作動頻度が極端に落ちる、スマートキーの応答範囲が狭まる、あるいは停車時のヘッドライトやメーター照明に微小なチラつきが出る。これらは補機電圧が限界に達している決定的なサインだ。
現代の自動車は自己診断機能が高度化しているため、電圧が規定値を下回った瞬間にフェイルセーフが働き、システム起動自体をロックする。出先での完全沈黙を防ぐ防波堤は、使用開始から3年、長くても4年という定期的な電圧管理と決断力にかかっている。