和歌山グルメの代表格として名高い天ぷらよし平の前に立つと、漂うごま油と綿実油の香ばしい匂いが食欲を刺激します。連日続く大行列の根底にあるのは、徹底した「揚げたて主義」です。
一般的な定食屋では、すべての天ぷらを一度に盛り付けて配膳するのが通例ですが、天ぷらよし平では揚げたて天ぷら定食の魅力を最大限に引き出すため、職人が揚げ上がったタネを数回に分けて客席の専用バットへ直接運びます。「最初の一口から最後の一品まで、常に衣がサクサクで湯気が立つ最高の瞬間を味わってもらう」という現場の執念が、熱烈なリピーターを生む最大の要因です。
さらに、外食産業の現場取材から見えてくるのは、よし平グループならではの強固な仕入れルートと食材へのこだわりです。紀州の豊かな海で獲れた鮮魚や契約農家直送の瑞々しい野菜を、極薄の特製衣で包み込み、油切れよく軽やかに揚げていきます。胃もたれしにくい軽快な食感は、高齢者から小さな子ども連れのファミリー層まで幅広い世代を虜にしています。
加えて、選べる炊きたてご飯(国産銘柄米や十穀米など)や風味豊かな味噌汁、自家製の漬物が無料でおかわり自由という太っ腹なホスピタリティ。単なる食事の場を超えた「満腹と満足の体験」が約束されているからこそ、遠方からわざわざ車を走らせて訪れるファンが後を絶ちません。