2026年3月末、中居氏は約34年間所属したジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)を円満に退所し、同年4月に個人事務所「株式会社のんびりなかい」を設立しました。当時、退所会見で見せた軽妙な語り口と自作の会見パネル、集まった報道陣一人ひとりに配られたノベルティなど、その対応の巧みさはビジネス界からも絶賛を浴びました。
しかし独立後、ネット上では「独立トラブルがあったのではないか」「民放キー局への出演圧力が存在するのではないか」といった臆測が絶えませんでした。特に退所から数年を経て旧事務所を巡る性加害問題が表面化し、業界のパワーバランスが一変した際にも、中居氏の立ち位置を巡って様々な憶測が飛び交いました。
公式発表資料や業界関係者への取材を総合すると、中居氏の独立において実質的な事務所間トラブルは一切発生していません。退所会見の場で本人が語った「新しい地図の3人とも、残る木村とも、不仲だから離れるわけではない」という言葉通り、旧事務所サイドとも業務上のパイプを残したままの独立でした。事実、独立後も『中居正広の金曜日のおスマたちへ』(TBS系)をはじめとする冠レギュラー番組は一切打ち切られることなく継続されました。
「のんびりなかい」の経営体制は、中居氏自身が代表取締役を務め、実務を少数の信頼できるスタッフと顧問弁護士で固める極めてミニマムな組織です。大所帯の芸能プロダクションにありがちな「タレントの取り合い」や「マネジメント料のピンハネ」といった利害対立が存在しないため、構造的に他社との深刻なビジネス摩擦を生み出しにくい仕組みを自ら作り上げたと言えます。