費用的メリットが大きい交換留学ですが、最大の関門となるのが大学ごとの学内選考です。各協定校に設定されている派遣定員は「1校につき年間1〜3名程度」と極めて限られており、英語圏の人気校には志望者が集中します。学内選考の成否を分ける二大指標が「GPA(成績評価平均値)」と「国際基準の語学検定スコア」です。
大学の国際課関係者の証言によると、選考における「GPA基準と学内選考の真相」は極めて冷徹な足切りとして機能しています。出願要項に記載されている最低条件は「GPA 2.0以上」や「2.5以上」となっていても、北米・イギリス・オーストラリアの名門大学や欧州トップスクールの実質的なボーダーラインはGPA 3.2〜3.5以上に達することが通例です。協定校側が指定する厳格な要件を下回っている場合、大学側は推薦状を出すことすらできません。
語学スコアに関しては、英検やTOEICではなく、世界基準であるTOEFL iBTまたはIELTS Academicのスコア提出が必須です。要求水準の分布はおおむね次の通りです:
・欧米主要校の標準水準:TOEFL iBT 80点以上、またはIELTS 6.5以上
・世界大学ランキング上位校(アイビーリーグ、UC系列、ロンドン大学群など):TOEFL iBT 90〜100点以上、またはIELTS 7.0〜7.5以上
・アジア圏・非英語圏の英語開講プログラム:TOEFL iBT 70点前後、またはIELTS 5.5〜6.0前後
これらの数値要件をクリアした上で、書類選考の核となる「交換留学の志望動機と面接対策」が合否を決定づけます。「異文化交流をしたい」「英語力を向上させたい」といった抽象的な動機は、選考官から即座に除外されます。なぜ一般の語学研修ではなく大学協定校交換留学でなければならないのか、日本での専攻分野と留学先で履修する特定カリキュラムが将来の学術研究やキャリアにどう不可欠なのかを、論理的かつ具体的に論述する知性が問われます。