櫻井海音氏の表現の原点には、常にドラムのリズムがありました。2019年に結成された4人組ロックバンド「インナージャーニー」では結成メンバーのドラマーとして屋台骨を支え、繊細かつダイナミックなドラミングで耳の肥えたロックファンからも高い評価を獲得。スガシカオ氏のサポートドラムを務めたり、菅田将暉氏の楽曲「虹」のミュージックビデオに出演したりと、音楽界隈でも確かな実績を積み重ねていました。
転機が訪れたのは2026年5月のことです。それまで用いていた「Kaito」名義を改め、本名の「櫻井海音」として活動することを公式に宣言しました。関係者への取材によると、この改名には「父親の名前から逃げるのではなく、櫻井という看板を背負った上で、一個人として表現の世界で生き抜く」という強固な決意が込められていました。
さらに2026年10月、櫻井氏は惜しまれつつもインナージャーニーを脱退。バンドメンバーやファンへの誠実なメッセージとともに、「俳優という道に退路を断って全身全霊で挑む」という覚悟を表明しました。音楽への未練や安住の地を自ら手放し、役者一本に絞り込む決断を下した点に、彼の表現者としての妥協なきリアリズムが表れています。