あの日のスタジオの緊張感は異様だった。巨大なリボンヘアと前衛的なドレスでスタジオに現れたレディー・ガガを、黒柳徹子は持ち前の柔らかな笑顔と、相手の懐にスッと飛び込む純粋な好奇心で迎え入れた。スタッフが固唾を呑んで見守る中、ガガは徹子のトレードマークである玉ねぎ頭から飛び出した飴玉のサプライズに少女のような笑みをこぼした。予定調和を嫌う二人の真剣勝負が、一瞬にして温かな信頼関係へと変わった瞬間である。
現在に至るまで、二人の水面下の交流は途切れていない。折に触れて届けられる直筆のメッセージやプライベートな贈り物には、互いの健康と表現活動への敬意がびっしりと綴られている。2026年を迎えた今もなお、二人は海を越えて互いの存在を確かめ合い、孤独な表現者としての苦悩と喜びを分かち合っている。商業主義にまみれたエンターテインメントの表舞台からは見えない、極めてパーソナルな絆がそこにはある。