このドラマの面白さを左右するのは、実はヒロイン以上に「成敗される側」の悪役たちだ。自己中心的で情けないクズ夫パク・ミニファンと、親友のフリをしながら陰湿に足を引っ張り続ける悪女ジョン・スミン。この2人のハマり具合が、作品全体の毒の強さを決定づける。
特にスミン役は極めて難易度が高い。表面上は可愛らしく健気な「守ってあげたい女性」を演じながら、裏では嫉妬と狂気に満ちたCalculated Girl(計算高い女)の本性を覗かせる必要がある。日本の若手~中堅女優の中で、誰がこの嫌われ役を恐れずに演じきれるか。一歩間違えれば単なる「嫌な奴」で終わってしまうキャラクターに、どこまで人間的な滑稽さや悲哀を滲ませられるか。視聴者が「早くあいつらを叩きのめしてくれ!」と本気で苛立てるような、怪演レベルのキャスティングが期待される。