Q1:なぜ「せいろ」という名前なのに蒸されておらず冷たいのですか?
A1:江戸時代初期、つなぎを使わない十割蕎麦が千切れないよう「実際に蒸籠で蒸して提供していた」調理器具の名残です。二八蕎麦の普及で茹でて冷水で締める調理法に変わった後も、蒸籠のすのこが持つ「抜群の水切り機能」が冷たい蕎麦の風味とコシを保つのに最適だったため、器と名前が現代までそのまま引き継がれました。
Q2:老舗の蕎麦屋で「もり」と「せいろ」が両方ある場合、何が違うのですか?
A2:器の違いだけでなく、蕎麦粉のグレードや打ち方を分けている店が多く見られます。一般的には「もり」が通常の二八蕎麦(大衆向け・機械打ち含む)であるのに対し、「せいろ」は手打ちの生粉打ち(十割)や厳選した蕎麦粉を使用した上位メニューとして設定されているケースが主流です。
Q3:鴨せいろを食べている途中でつゆが冷めてしまったらどうすれば良いですか?
A3:温かいつけ汁が冷めると鴨の脂が重たく感じられることがあります。多くの蕎麦店では、冷めたつけ汁に熱い蕎麦湯を少量足して温度を復活させるか、店員に頼むと「つゆの温め直し」に快く応じてくれる店舗も存在します。最後まで美味しくいただくための遠慮は不要です。