空気清浄機の本体をごみとして出す際、多くの消費者が迷うのが「内部のフィルターはどう分ければいいのか」という疑問です。本体ごと粗大ゴミに出してよいケースもありますが、多くの自治体では素材ごとの分別を厳格に求めています。
内部フィルターは単一の素材ではなく、以下の3層構造になっているのが一般的です。
- プレフィルター(一番外側の網):主にプラスチック製。多くの自治体で「可燃ごみ」または「プラスチック資源ごみ」。
- 集じんフィルター(HEPAフィルター等):不織布やガラス繊維、合成樹脂で構成。「可燃ごみ」として処理されるケースが主流ですが、一部地域では不燃ごみ指定。
- 脱臭フィルター:活性炭やセラミック素材。「可燃ごみ」扱いが一般的ですが、金属枠が一体化しているものは「不燃ごみ」の指定を受ける場合があります。
これらフィルターの分別・捨て方は、本体を解体せずそのまま粗大ゴミとして出す場合は本体内部にセットしたままでOKとする自治体が多いものの、不燃ごみとして出す小型機の場合はフィルターを抜き取り、それぞれ分別して出すルールが定められているケースが目立ちます。
そして、最も事故やトラブルが起きやすいのが加湿機能を備えた「加湿空気清浄機」の処分です。内部に水が残ったまま粗大ゴミ置き場に出したり、配送業者に引き渡したりすると、運搬中に汚水が漏洩して周囲の家具や他人の荷物を汚染する恐れがあります。処分前には以下の加湿空気清浄機の水抜き手順を必ず実行してください。
- 給水タンクの排水:タンク内の水を完全に捨て、フタを開けて内部を乾燥させます。
- 加湿トレイ・加湿フィルターの排水:本体下部のトレイを引き出し、溜まった水を捨てます。気化フィルターに水分が含まれている場合は、新聞紙の上などで陰干しして完全に乾かします。
- 本体内部の残水抜き:製品を少し傾けて、本体底面の水抜き穴や隙間から水が滴り落ちてこないか確認します。
- 内部乾燥運転の実施:電源を入れ、送風運転または内部乾燥モードを2〜3時間稼働させて内部経路のカビや湿気を完全に飛ばします。
特に冬場から春先にかけて使用していた機器は、水垢や雑菌が繁殖した水がトレイ内に滞留しているケースが極めて多く、衛生面・悪臭防止の観点からも徹底した水抜きが必須の作法となります。