国内最高峰のジャパンラグビーリーグワンに所属するクラブが、プレシーズン合宿の拠点としてこの地を選ぶケースが定着した。日本ラグビーフットボール協会が推進するタフな選手育成プログラムとも呼応し、八幡平のピッチはトップアスリートたちの限界を押し広げる実験場となっている。
日本代表の指揮を執るエディー・ジョーンズが掲げる「超速ラグビー」やハイテンポな連続攻撃には、ブレイクダウンでの圧倒的なワークレートが不可欠だ。泥臭い努力を厭わずチームを牽引し続けてきたリーチマイケルのような歴戦のリーダーたちが体現してきた泥臭いフィジカルの強さは、こうした澄んだ空気と過酷なメニューが同居する合宿地で研ぎ澄まされる。
世界基準のラグビーユニオンを見据えるチームにとって、標高による心肺機能への適度な負荷と、摩擦による怪我を防ぐ天然芝は、シーズンを戦い抜くための最高の土台作りとなる。