ある人気男性グループのメンバーがラジオで明かしたエピソードは衝撃的だった。「緊張すると手のひらから滝のように汗が吹き出し、マイクを落としそうになる」。本番中、衣装のポケットに忍ばせたタオルで必死に汗を拭い、カメラの切れた瞬間に深呼吸を繰り返す。画面越しには完璧な笑顔を見せながらも、裏では脱水症状と恐怖に苛まれていたという。
原発性局所多汗症は、体温調節とは無関係に、交感神経の過剰な緊張によって手足や脇、頭部などに異常な量の汗をかく病気だ。特にタレントやミュージシャンにとって、照明の熱と緊張が重なる撮影現場は過酷そのもの。「NGを出したら自分の汗のせいだ」というプレッシャーがさらに交感神経を刺激し、悪循環に陥るケースも少なくない。