「モンゴリアンデスワーム」というセンセーショナルな呼称が世界に知れ渡った発端は、アメリカの探検家ロイ・チャップマン・アンドリューズが1926年に著した探検記『On the Trail of Ancient Man(古代人の足跡を追って)』です。アンドリューズは恐竜の卵の化石を発見した伝説的調査行の最中、当時のモンゴル政府首脳から「ゴビ砂漠の最深部には、触れただけで人を殺すアレルゴイ・ホルホイ(Allghoi Khorkhoi)という生物がいる」と公式に警告を受けたと記録しています。
現地の言葉である「オルゴイホホルホイ」は、直訳すると「牛の腸のような虫」を意味します。目撃証言や民俗伝承に共通する身体的特徴は以下の通りです。
- 外見・体長:体長は約50cmから1.5m程度。手足や明確な頭部・尾の区別がなく、赤暗色またはソーセージのような肉質の円筒形。
- 攻撃手段:口と思しき器官から瞬時に鉄や人肌を腐食させる黄色い毒液を遠距離まで吹きかける。
- 放電現象:離れた場所にいる獲物に対し、高圧の電撃を放ち即死させる。
- 出没時期:年間を通して砂中に潜んでいるが、最も気温が高くなる6月〜7月の雨上がりに地表へ姿を現す。
未確認生物(UMA)の中でも際立って高い危険性が囁かれており、触れただけで命を落とす「砂漠の暗殺者」として長年恐れられてきました。