かつてサンミュージックプロダクションをはじめとする老舗芸能事務所が牽引してきたタレントマネジメントは、家族的な結束力と絶対的な主導権を両輪として機能していた。しかし、個人の権利意識の高まりと公正取引委員会の介入、そしてタレント側の発信力の向上により、事務所と演者の関係性は不可逆な変革期を迎えている。
専属契約という名のもとにタレントのキャリア選択を縛り付ける旧来の手法は、もはや通用しない。事務所を離脱したタレントを意図的に締め出すような業界の不文律は急速に風化し、個人のエージェント契約やプロジェクトごとの業務提携といった柔軟な協業体制へのシフトが加速している。