夏のインテリアコーナーで主役を張るのが「接触冷感」をうたう繊維製品だ。量販店の旗手であるニトリをはじめ、各メーカーが競うように店頭へ並べている。その際、必ずと言っていいほど強調される指標が「Q-max(最大熱吸収速度)」である。
Q-max値とは、人の肌が繊維に触れた瞬間にどれだけの熱が繊維側へ移動するかを数値化したもの。一般的に0.2W/c㎡以上で冷たく感じ、0.4W/c㎡を超えると明確なヒンヤリ感を実感できるとされる。だが、ここに落とし穴がある。Q-maxはあくまで「触れた瞬間」の熱移動を示す数値に過ぎない。
同じ場所に座り続ければ、ラグ側にも熱が蓄積する。放熱性や通気性が低い製品だと、数分後には熱がこもってかえって蒸れてしまうのだ。プロが注目するのは、Q-max値の高さだけでなく、裏面のメッシュ構造や吸汗速乾機能。ニトリの「Nクール」シリーズ上位モデルのように、熱を素早く逃がす三次元構造を備えた製品こそが、真の持続的クール感をもたらす。