1994年に芸能事務所・研音へ移籍し、現在の芸名「反町隆史」として本格的な俳優活動を始動。彼の名を日本中に轟かせたのが、1997年放送の月9ドラマ『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)です。竹野内豊とのダブル主演で演じた桜井広海役は、軽やかで人懐っこい笑顔の裏に挫折の過去を秘めた青年。対照的なエリート商社マン役を演じた竹野内とのコントラストは視聴者を熱狂させ、平均視聴率23.7%という大ヒットを記録しました。
そして翌1998年、社会現象となったのがドラマ『GTO』(関西テレビ・フジテレビ系)です。元暴走族の熱血教師・鬼塚英吉を演じた反町隆史のハマり役ぶりは凄まじく、最終回の世帯視聴率は驚異の35.7%を叩き出しました。理不尽な教育現場の壁を文字通りハンマーで叩き壊す痛快な姿は、当時の閉塞感を抱えていた若者層の代弁者として崇められました。
自身が作詞を手がけた主題歌『POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』は、ミリオンセラーに迫る大ヒットを記録。この楽曲は近年、「イントロを聴かせると赤ちゃんがピタリと泣き止む」という現象が日本音響研究所の科学的検証によって立証され、国内外のメディアで再び脚光を浴びることとなりました。当時の若者たちはこぞって彼の髪型(センターパートのレイヤーヘア)やファッション(タイトなタンクトップにアクセサリー)を模倣し、渋谷や原宿のストリートを席巻。まさに時代のカリスマとしての地位を不動のものにした瞬間でした。